2021 公園ガイド養成講座
◆ 第五回◆
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2021年11月13日(土)
「琴弾公園 散策ガイド養成講座~はじめの一歩~」
第五回(最終回)
「ガイドの心得・クイズで歴史を学ぼう」
今回は観音寺市コミュニティセンター2階で
主催者である私たち「いいまちづくり観音寺輝き隊」が中心になって
お話を進めます。
本日のお品書き
受付では毎回、
参加カードにシールを貼り、
名札を胸に
参加していただいています。
はじまりはじまり~。
早速ですが今日は20問のテスト(クイズ)をします!
ええ!なんですと!
裏返しにして配られた用紙を
一斉に表にして「開始!」
何だか本格的で緊張!
真剣。気分は学生。
う~ん、むずかしい。
採点。
問題はすべて今までの講座で習ったことばかりでしたが
なかなかむずかしく、
100点満点は一名のみでした。
しかしながら全体に高得点でした。さすが!
本日の資料。
観光やガイドの基礎的な考え方や求められる姿勢。
相手の立場や目的・希望をくみ取って
それに沿ったガイドを、というとても難しいお話なのですが
実は人間関係・仕事すべてに通じる事柄なんですよね。相手への思いやりと誠実さが基本です。
最後はお一人ずつ、講座の感想や琴弾公園への思いをお話しいただきました。
学生時代の思い出に
皆が引き込まれます。
公園へのかかわり方は皆それぞれです。
浴日館や興昌寺で毎日のように笛を吹いていらっしゃいます。
普段は海外にお住まいの方もいらっしゃいました。
皆それぞれに、なつかしい思い出があったり
今回の講座で初めて知ったことへの喜びがあったり
子どもの時に感じたわくわく感を伝えたい!という思いや
手話をガイドに生かしたいという夢があったり
公園には思い出がたくさん詰まっていて
公園を初めて見た時の感動がよみがえってきたりもして
皆さんの輝くお顔とお話に私たちのほうが幸せ気分になりました。
90歳のスタッフですが心は少女です!
公園の松林には毎日太極拳に
自転車で通っています。
夢はたくさんあって着実に一歩ずつ進んでいます。
4回以上出席した方に修了証書をお渡しいたしました。
「はじめの一歩」が終了しました。
参加された方々 皆さんのお知恵を拝借しながら
「次の一歩」への歩みを進めていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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2021年11月3日(水)祝日
「琴弾公園 散策ガイド養成講座~はじめの一歩~」
第四回
「琴弾公園周辺を歩いて学ぼう」でした。
本日の講師は「ええこちゃん」こと片桐栄子さんです。
長年にわたり実地見聞や調査を重ね、多くの観光客や地元市民に
観音寺の歴史を伝え続けた経験をもとに
浴日館休憩所・山口の井戸・元観音寺町公会堂などの
詳しい歴史や経緯を聞かせていただきました。
片桐講師のお話は終始、観音寺への愛と誇りに満ちていて
受講する私たちも、知識とともにその思いをいただいて帰ることができました!
WE♡KAN-ONJI♪
秋晴れの気持ちが良い朝!元気よく集合です。
講師紹介。
片桐栄子講師は、市役所職員時代より琴弾公園の計画や管理のお仕事に携われ
退職後も観音寺市観光協会に勤務、まちあるきに関わられました。
その間もその後もずっと観音寺の歴史について調べて
多くの市民や観光客に伝え続けていらっしゃいます。
まずは浴日館へ!
浴日館は明治33年に
当時の日本赤十字社香川県支部の総会が観音寺で開かれた際に
その総裁であった小松宮彰仁親王が
観音寺に初めて訪れるというので
その宿舎として建てられたもので、
その後も様々な行事に使用されていました。
老朽化により
昭和53年に取り壊され
現在の休憩所に建て替えられました。
弓張月のお話から滝沢馬琴・葛飾北斎へと話は発展します。
後ろには5月に咲くはずの山ツツジが、ちょっと季節を間違っちゃって咲いています。
浴日館裏の庭園にある水琴窟には鳥や虫が水を飲みによく来ます。
音がよく聞こえるように設置されている長~い竹が、新しいものになりました。
どれどれ、聞こえるかな。
はっきりとはわからないけど
これが小松宮彰仁親王お手植えの松らしいという噂。
山口の井戸
その昔
日照り続きの時に弘法大師の指示で掘ったら、
海に近いのに真水が湧き出たというこの井戸は
とても美味しい水として
ずっと市民に愛されていましたが
平成16年の高潮被害以来
大腸菌と硝酸の値が高く
飲料水としては使用できなくなりました。
瀬戸内海国立公園観音寺松原
という看板が井戸のお向かいにあります。
この看板が展望台ドライブウェイを降りてきたところあたりにあると
観光客に国立公園松原の存在をもっと知ってもらえると
私たちは、その働きかけをしているのですが
琴弾公園は管轄が文化庁や県が複雑にまじりあっていて
なかなか難しいところです。
いろいろとむずかしいけれど
それだからこそ自然のまま残ってきた姿もあるのだ、と
片桐講師の言葉は優しい。
昔の琴柱池付近の写真。
藤棚や中の島、現在の姿と大きな違いはありません。
造園家小沢圭次郎の設計ですが、
小沢氏の設計したお庭で
形をそのまま残しているものは珍しいのだそうです。
大切に守っていきたいものの一つですね!
みんな真剣!
学生の時の授業って
こんなに真剣に聞いたことがあったかしら。
老人憩いの家 横の旧観音寺町公会堂に移動。
1924年7月
香川県水平社
(第二次世界大戦以前の日本の部落解放運動団体)
結成大会が開催されました。
なんだかすごいですね!
その後、夏の林間学校に使用されたりしていたようですが
老朽化により解体されました。
旧観音寺町公会堂
これだけの建物を建てられるくらい
昔の観音寺は裕福な町でした。
観音寺出身の著名な方もたくさんいらっしゃいます。
本当に私たちの町は
いろいろな面で誇れる素敵な町だと再認識できました。
◆ 第三回◆
2021年11月3日(水)祝日
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2021年10月30日(土)
「琴弾公園 散策ガイド養成講座~はじめの一歩~」
第三回
尾崎明男さんを講師にお招きして
「ちょうさ について学ぼう」の講座でした。
尾崎講師が長年にわたって調べられたルーツや変遷、
今後こうあってほしいという思い、
ガイドの姿勢など、
講義に思わず引き込まれ、あっという間の二時間でした。
今日は観音寺市総合コミュニティセンター2階会議室での講座です。
講師紹介
尾崎講師は「郷里の豪華な太鼓台のルーツを知りたい」という思いで
〈太鼓台文化のルーツ探し〉を開始、
各地に出向き実地見聞をして
『太鼓台分布概要図』や『太鼓台の発展想定図』を作成されました。
観音寺市制50周年の「愛しき太鼓台とその遺産展」や
瀬戸芸2013の後援事業「太鼓台の歴史展」を監修・主宰された
太鼓台研究の第一人者です。
神妙な面持ちの尾崎講師
一通りの説明の後、1階のちょうさを見に行きました。
コミュニティセンターの一番奥に ちょうさ が展示されています。
これは「子どもちょうさ」です。
もともとは、ちょうさはこのくらいの大きさだったということです。
↓
会議室に戻って詳しくお勉強です。
昔のちょうさは今よりも一回り小さく
(上の写真の「子どもちょうさ」くらい)
ゴマ(台車)は無くて、人力で移動
十王堂に奉納するのは一日だけで
もう一日は財田川を渡っていたということです。
琴平の刺繍工房がたまたま観音寺に引っ越してきたために
観音寺の太鼓台が発展しました。
そのおかげで、
私たちは立派な太鼓台を当たり前のように見ています。
この素敵な偶然による恩恵に
ご恩返しがしたい、という講師の熱い思いが伝わってきます!
豪華であることや大きいことが優れている、
ということではない、
それぞれに意味も歴史もある太鼓台を尊重し
仲間意識をもつことが大切です。
まだまだ分かっていないことが多い
太鼓台(ちょうさ)の文化を大切に残してくために
「専門図書館」を設置して
情報を共有したり広めたりできるとよいのですが、
と熱く語られました。
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◆ 第二回◆
2021年10月16日(土)
「琴弾公園散策ガイド養成講座~はじめの一歩」(全5回)の第二回は
2020年度
「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰
を受賞された小西武利講師をお迎えして
瀬戸内海・有明浜・そして大切にしたい海浜植物のお話を伺いました。
今日は有明浜グラウンド内休憩所で集合です。
まずは、小西武利講師から
瀬戸内海や有明浜、そして海浜植物の話を伺います。
むかしむか~し、
瀬戸内海は陸地化しナウマンゾウがいたんですって!びっくり。
興味深いお話に、みな聞き入ります。
小西講師は
何千キロも海を渡って旅をする蝶「アサギマダラの会」の
事務局長としても活躍されていて
今はちょうど蝶が飛来する時期でもあります。
説明の後は、実際に海浜植物を見学に行きました。
「ウンラン」という植物を
大切に守って育成している場所です。
ちっちゃなかわいい花が咲いて出迎えてくれました。
右上がウンラン、右下がカワラヨモギ。
左上ハマゴウ・左下コウボウムギの雌
真ん中はハマニガナ
ハマゴウの花。
「ハマゴウ」という植物は実は「木」で
一年に2メートルも伸びるのだそうです。
最後は休憩所に戻り、
「ハマゴウ」の薬効や、
熟した実で作る香袋の説明を受けて
解散となりました。
お疲れさまでした♡
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◆ 第一回◆
2021年10月9日(土)
「琴弾公園散策ガイド養成講座~はじめの一歩」(全5回)が始まりました。
真っ青な青空のもと、第一回は 観音寺市観光協会事務局長の 藤原正清さんを講師にお招きして
観光協会に問い合わせの多い項目などを中心に公園内の説明を伺いました。
琴弾公園の桜の標準木。
これに5輪の花が咲いたら開花宣言です。
熱心に質問が飛び交います。
日証上人と八幡大菩薩が問答したとされる問答石です。
(通信2020年5月号参照)
381段の階段を上がり琴弾八幡宮本殿へと向かいます。
10月とは思えない暑さとマスクでのせいでちょっと息切れ。
途中で休憩しながら「木の鳥居」についてのお話。
(通信2021年1月号~3月号参照)
高燈籠です。
今は木が周りにたくさんあって気がつかず
通り過ぎてしまうことも多いのですが
昔のように下からでも見えるように
周りの環境を変えることを希望して
私たちは今一歩ずつ話を進めています。
(通信2020年11月号参照)
昔の錦絵と照らし合わせます。
今日は海も空も真っ青です。
瀬戸内海も銭形砂絵も美しい!
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琴弾公園の自然美はもとより、歴史的建造物や石碑など
広い公園の敷地内の随所にある「いわれ」。
これらをたくさんの人に知ってほしい、
広く伝えてほしい、
次の世代に語り継いでほしい、
という願いから
ガイド養成講座を行います。
どうぞお気軽にお問い合わせ・お申し込みください。
2021年10月~11月
問い合わせ 080-3211-1962 (大西)
2021年9月20日
おかげさまで定員はいっぱいになり、キャンセル待ちとなっております。
お気持ちに添えなかったかたには、心よりお詫び申し上げます。
今後も継続的に行いたいと考えておりますので どうぞよろしくお願いいたします。